イギリス貴族と車は切っても切れない関係にあります。そもそも、この世に車が登場した時に車に飛びついたのは貴族たちでした。彼らは車を所有することに新たなるステイタス性を見出し、富の象徴として車を乗り回したのです。そういったイギリス貴族たちのすべてが心から車を愛しているかというとそれは疑問ですが……。
そんなことから、イギリスの車メーカーのいくつかも創設者は貴族ということが多いのです。たとえば、ロールスロイス。ロールスとはイギリス貴族のヘンリー・ロールス卿のこと。ロイスは技術者の名前です。バーキン7を製造する南アフリカにあるバーキン社の創設者もイギリス貴族のバーキン卿です。
イギリスに車メーカーが登場し出したのは、1890年以降です。イギリスのモータリゼーション黎明期には、貴族を満足させる車を作ることに精力を使っていたメーカーが多いのです。特に、ロールスロイスはロイヤルファミリーから愛されたメーカーで、ロールスロイス=王室御用達というイメージが定着していますね。
その後、身分は貴族よりも下だが、お金は潤沢にある(新興のお金持ち紳士ですね)階級の人たちがステイタスとして競うように車を所有し出したことで、イギリスの車メーカーの数は一気に増え、隆盛を誇ったというわけです。貴族にとり入るタイミングを逸した!? 後進メーカーたちは、もっと一般の人でも乗ることのできるいわゆる大衆車の開発に取り組み、成功を収めることができたわけです。
ベントレー、ダイムラー、ロールスロイス、アストンマーチンは、貴族向けの車を作り、発展しました。今でも超高級車ばかりを作っている所以はここにあるようです。
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